2019年、ブレない強さ。 2019年が始まりました。 アメリカといい、韓国といい… ロシア、中国はもちろんですが、 どうも世…



2019年、ブレない強さ。

2019年が始まりました。

アメリカといい、韓国といい…
ロシア、中国はもちろんですが、
どうも世界の*オラオラ化*が進んでいるように思います。
日本もゴーン逮捕・勾留の手法、国際捕鯨委員会脱退、と
やや地味目ながら(笑)ちゃっかりこの機に乗じ、
*オラオラ国家*の仲間入りを果たしているようです;)

ナショナリズム、ゼノフォビア、セクシズム、経済差別。。。

不安材料ばかり目につきますが、
どうにか20世紀の二の舞だけは、避けたいものです。

というわけで、今年は、世界中の、そして就中日本で、

自由と、人権と、社会正義、反戦平和のために戦っている、
偏見、差別、独裁、少数派への迫害と戦っている皆さまとともに、

この1曲を聴きながら、始めたい、と思います。

We Shall Not to Be Moved by Mavis Staples

私たちは、動かない、水辺に植わった樹のように。
組合が味方だ、動かないぞ
自由のための戦いだ、動かないぞ、
子どもたちのための戦いだ、動かないぞ、
黒人も白人も一緒に、動かないぞ、
水辺に植わった樹のように、私たちは、動かない。

**翻訳のポイント**

原詞にはshallがあって受動態になっていることは、中学生でも判ると思いますが、
これは有名なプロテストソングですので、到着言語でもちゃんとプロテストソングとして伝わる、というのが翻訳の最重要課題です。
中学校の英語の試験で、辞書の訳語を逐語式に漏れなく記述しているかどうか、で理解度を判断され
(漢文読み下しの伝統の影響ですが、それを無神経に*直訳*とまで呼び習わしているのが、深刻な問題ですが;)
○×をつけられたことのトラウマから(笑)
なかなか立ち直れない、という問題はあると思いますが、
翻訳する、ということは、原文が表現していることを別の言語で表現する、ということで、
原文に書かれていないことを付け足すのは改作に当たりますが、
原文に書かれていることを漏れなく記述して○をもらうことよりも、
原文の表していることのプライオリティを見抜いて、そこを守る、ということも忠実な翻訳の本質だろう、と思います。

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/181609861000

N’écoutez les conseils de personne, sinon le bruit du vent qui…



N'écoutez les conseils de personne, sinon le bruit du vent qui passe et nous raconte l'histoire du monde.

- Claude Debyssy

誰のことばにも、耳を貸すな。
ただ、ざわめき、風のわたりゆき、語る世界の物語の他は。
- クロード・ドビュッシー

Claude Debussy à Pourville, 1904 © akg-images
via https://www.operadeparis.fr/magazine/le-theatre-de-claude-debussy

yuihcihiranaka.com 特集ページ:
2018年、ドビュッシー・イヤーをふりかえる。

« Je ne révolutionne rien ; je ne démolis rien. Je vais tranquillement mon chemin, sans faire la moindre propagande pour mes idées, ce qui est le propre du révolutionnaire. Je ne suis pas non plus un adversaire de Wagner. Wagner est un génie ; mais un génie peut se tromper, il se prononce pour la loi de l’harmonie ; je suis pour la liberté. Tous les bruits qui se font entendre autour de vous peuvent être rendus. On peut représenter musicalement tout ce qu’une oreille fine perçoit dans le rythme du monde environnant. Certaines personnes veulent tout d’abord se conformer aux règles ; je veux, moi, ne rendre que ce que j’entends. Il n’y a pas d’école Debussy. Je n’ai pas de disciples. Je suis moi. Voyez comme on se trompe, les uns voient en moi un homme du Nord mélancolique, d’autres me donnent comme un représentant du Midi, la Provence, Daudet, tirili, tirila ! Je suis tout bonnement de Saint-Germain, à une demiheure de Paris. »
- Claude Debyssy via Scène Nationale d'Albi 2018-2019 - BEAU SOIR - Albilletterie

* * * *

没後100周年記念、命日のfrancemusique終日特集より:

Journée spéciale Claude Debussy Dimanche 25 mars 2018 Debusswing Par Jérôme Badini

ドビュッシーがジャズに与えた影響、全音音階を中心に。。;)

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/181373714866

“Jimmy, je sais que je n’ai pas toujours été très bon de Mozart, mais Mozart, lui, est toujours très bon avec moi.”

- Birgit Nilsson sur Mozart, vu par Emilie Munera sur l'antenne de France Musique,...

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/175106047519

どうしてWeekendのI Feel It Comingはふつうにクールなのに、フランス語版になると、みんなNon…



どうしてWeekendのI Feel It Comingはふつうにクールなのに、
フランス語版になると、みんなNon !といい出すのか?(Mika談)

The voiceフランス版でjuryのMikaから、タイトルのような質問があり、↑↑
面白かったのでメモしておきます;)

Mikaは、フランス語もナチュラルに話しますが、フランス人ではなく、ロンドン在住ということで、フランス語のちょっと不自由な人(知らない単語や表現が出てくる)という、
コスモポリットなフランスでは珍しいキャラでTF1、The Voiceでは活躍しております;)

そこで、まずはフランス語版の作者、Juliette Armanetのテイクを聴いてみてください:

Juliette Armanet - Je te sens venir (LIVE) Le Grand Studio RTL

↓↓のテイクの方が、さらにはっきりする、かもしれませんが。。

Juliette Armanet - I feel it coming (The Weeknd cover) sur RFM

如何でしょうか?
フランス語を齧ったことのあるひとなら、すでに、むむむー(笑)という感じではないでしょうか?;)

このセクシャルな歌詞を、司会の男性の目を見て歌いかける格好になってしまったことで、出だし、思わず弾き間違えたりするなどもしていますね;)

次に*ふつうにクール*な原曲、
The Weeknd ft. Daft Punk版を聴いてみてください:

The Weeknd - I Feel It Coming ft. Daft Punk

…如何でしょうか?(笑)

ジュリエット・アルマネはユーモアを含んで歌っており、
Weekendはひたすらかっこよく歌っている、
しかしアルマネ版にはある種の緊張感があり、
Weekend版にはデタント感、リラックス感がある、
というあたりは、たとえ歌詞が聞き取れなくても、なんとなく伝わるのではないのでしょうか?

さて、この違いがどこからくるか…なのですが。。
もちろんweekend版にも、
I can feel the heat between your legs、みたいな、あけすけなことばも聞こえてきます。
しかし、これはRnB、ブラコンの黄金時代の定番だった、
愛撫しながら、髪をほどいて、ボタンを外す…
的な、お口説きソングの形をそのまま踏襲している、
つまり、よくある、おなじみのパターン、なわけですね;)

一方、確かにArmanet版は、歌詞にもある通り、さらに直裁に、
セックス自体にがつん、と入っていきます;)
けれどそれ以上に、歌い手、発話の出所が女性である、
女性が積極的に、主体的に、セックスを求める歌である、
ということが、明らかに、ここにはある、
やはり、ここには、ふつうに、ジェンダー・イシューがある、という気はします。

…ノン・コミュニケイション理論の見地からいえば、タイトルおよびルフランの、原詞で客観的、物語的なitが、仏訳では、直示的、コミュニケーション的なte(あなた)に変えられている、ということも大きく、見過ごすことはできませんが。。

Weekend版にはないユーモアがある・必要とされるのも、 あるいはその辺りに由来するものかもしれませんが、

こういってはあれですけども(笑)今はなき、「パンプキン・パイとシナモン・ティー」「雨宿り」当時の(!)のさだまさしをちょっと思い起こさせるようなユーモア、かもしれません(笑)

しかし、それにしても、このルフランの前の

Sous la pluie, mon cœur coule tout contre ton corps
Et nos destins s'enroulent
Non, j'en veux encore

Sous la pluie, mon corps roule tout contre ton cœur
Oui, nos destins s'enroulent
Non, non, n'aie pas peur

この雨のイマージュ、表現、修辞は、
定番通り、オリジナルなものではないかもしれませんが、
やはり、たいへん美しい…。

ちゃんとした訳、さらには歌える訳、というのは、到底こんな、鼻歌書きのポスト(笑)では、つけることはできませんが、
まぁ、大体、

雨の中、私の心は流れてみんな、あなたの体の上に、
そして(そう)二人の運命は互いに絡み合う、

それが2回繰り返され、それぞれ

だめ、私はもっと欲しいのよ、だめ、だめ、恐がらないで

と結ばれる。。
…いや、こう訳しては、ちょっと残念な感じですが、、w

なお、土曜のThe Voiceでこの歌を歌った子は、落選してしまったのですが、、このヴィデオもクリップしておきます:

Juliette Armanet (Je te sens venir) | Zoé Mansion | The Voice France 2018 | Blind Audition

みていると、フランス人のjuryが、歌詞を聴き進めていくにつれて、 クスクス笑っています。
特に、1箇所、Oh là làと入れているところ。
これは、19歳というこの子自身のアイディア、表現だと思いますが、
ここに象徴されるように、
juryたちが何度も口にしている通り、charmante、
とてもチャーミングな解釈、インタープリテーションだった、と思います。

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/172237865396

どうしてWeekendのI Feel It Comingはふつうにクールなのに、フランス語版になると、みんなNon…



どうしてWeekendのI Feel It Comingはふつうにクールなのに、
フランス語版になると、みんなNon !といい出すのか?(Mika談)

The voiceフランス版でjuryのMikaから、タイトルのような質問があり、↑↑
面白かったのでメモしておきます;)

Mikaは、フランス語もナチュラルに話しますが、フランス人ではなく、ロンドン在住ということで、フランス語のちょっと不自由な人(知らない単語や表現が時々出てくる)という、
コスモポリットなフランスでは珍しいキャラでTF1、The Voiceでは活躍しております;)

そこで、まずはフランス語版の作者、Juliette Armanetのテイクを聴いてみてください:

Juliette Armanet - Je te sens venir (LIVE) Le Grand Studio RTL

↓↓のテイクの方が、さらにはっきりする、かもしれませんが。。

Juliette Armanet - I feel it coming (The Weeknd cover) sur RFM

如何でしょうか?
フランス語を齧ったことのあるひとなら、すでに、むむむー(笑)という感じではないでしょうか?;)

…こちらにクリップしたテイクでは、このセクシャルな歌詞を、司会の男性の目を見て歌いかける格好になってしまったことで、出だし、思わず弾き間違えたりするなどもしていますね;)

次に*ふつうにクール*な原曲、
The Weeknd ft. Daft Punk版を聴いてみてください:

The Weeknd - I Feel It Coming ft. Daft Punk

…如何でしょうか?(笑)

ジュリエット・アルマネはユーモアを含んで歌っており、
Weekendはひたすら*かっこよく*歌っている、
しかしアルマネ版にはある種の緊張感があり、
Weekend版にはデタント感、リラックス感がある、
というあたりは、たとえ歌詞が聞き取れなくても、なんとなく伝わるのではないのでしょうか?

さて、この違いがどこからくるか…なのですが。。
もちろんweekend版にも、
I can feel the heat between your legs、みたいな、あけすけなことばも聞こえてきます。
しかし、これはRnB、ブラコンの黄金時代の定番だった、
愛撫させてよ、髪をほどいて、フックを外し…
的な、お口説きソングの形をそのまま踏襲している、
つまり、よくある、おなじみのパターン、なわけですね;)

一方、確かにArmanet版は、歌詞にもある通り、さらに直裁に、
セックス自体にがつん、と入っていきます;)
けれどそれ以上に、歌い手、発話の出所が女性である、
女性が積極的に、主体的に、セックスを求める歌である、
ということが、明らかに、ここにはある、
やはり、ここには、ふつうに、ジェンダー・イシューがある、という気はします。

…ノン・コミュニケイション理論の見地からいえば、タイトルおよびルフランの、原詞で客観的、物語的なitが、仏訳では、直示的、コミュニケーション的なte(あなた)に変えられている、ということも大きく、見過ごすことはできませんが。。

Weekend版にはないユーモアがArmanet版にはある・必要とされるのも、あるいはその辺りに由来するものかもしれませんが、

こういってはあれですけども(笑)今はなき、「パンプキン・パイとシナモン・ティー」「雨宿り」当時の(!)のさだまさしをちょっと思い起こさせるようなユーモア、かもしれません(笑)

しかし、それにしても、このルフランの前の

Sous la pluie, mon cœur coule tout contre ton corps
Et nos destins s'enroulent
Non, j'en veux encore

Sous la pluie, mon corps roule tout contre ton cœur
Oui, nos destins s'enroulent
Non, non, n'aie pas peur

この雨のイマージュ、表現、修辞は、
定番通り、オリジナルなものではないかもしれませんが、
やはり、たいへん美しい…。

ちゃんとした訳、さらには歌える訳、というのは、到底こんな、鼻歌書きのポスト(笑)では、つけることはできませんが、
まぁ、大体、

雨の中、私の心はみんなあなたの体に流れ落ち、
そして(そう)互いの運命はひとつに絡み合う、

それが2回繰り返され、各々

だめ、私はもっと欲しいのよ / だめ、だめ、恐がらないで

と結ばれる。。
…いや、こう訳しては、ちょっと残念な感じですが、、w

なお、土曜のThe Voiceでこの歌を歌った子は、落選してしまったのですが、、このヴィデオもクリップしておきます:

Juliette Armanet (Je te sens venir) | Zoé Mansion | The Voice France 2018 | Blind Audition

みていると、フランス人のjuryが、歌詞を聴き進めていくにつれて、 クスクス笑っています。
特に、1カ所、Oh là làと入れているところ。
これは、19歳というこの子自身のアイディア、表現だと思いますが、
ここに象徴されるように、
juryたちが何度も口にしている通り、charmante、
とてもチャーミングな解釈、インタープリテーションだった、と思います。

yuichihiranaka:
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…あの夏、ベルリン。。
2014年、ベルリン。文学、そして旅の記憶のラビリンス…。
ようこそ、旅行記と文学論の、ナラティヴな“街の迷路”へ。

『ベルリン日和』
“A moment.” …それは《気づき》の時。

作品についてのコメントはこちら

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/172237860296

“We are finally becoming conscious of a vice that has been…



“We are finally becoming conscious of a vice that has been socially accepted and has insulted and humiliated millions of girls like me, for in every woman there is a girl.”

Salma HayekのNYTへの寄稿を読んでみました。
Harvey Weinstein Is My Monster Too http://nyti.ms/2BlyZSq

なかなか力の入った、魅力的な原稿ですが、僕がいちばん好きだったのは、やはり、上にquoteした部分。
…仮にとっさの僕訳(take 3)だと、

“ようやく私たちは気づきはじめた。社会的に許されてきた悪に、侮辱され、辱められた、幾万もの私と同じ、少女たちがいることを。どんな女性の内側にも、少女はいるのだから。”

くらいか??と思いますが。。もちろん、原文のほうを読んでみてください!

https://www.nytimes.com/interactive/2017/12/13/opinion/contributors/salma-hayek-harvey-weinstein.html

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…あの夏、ベルリン。。
2014年、ベルリン。文学、そして旅の記憶のラビリンス…。
ようこそ、旅行記と文学論の、ナラティヴな“街の迷路”へ。

『ベルリン日和』
“A moment.” …それは《気づき》の時。

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ラジオのモディアノ

« On ne peut pas ne pas être un homme du présent quand on est romancier. » #PatrickModiano...

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/166910106287

パトリック・モディアノ、ノーベル賞受賞スピーチ, le 7 déc….



パトリック・モディアノ、ノーベル賞受賞スピーチ, le 7 déc. 2014 :

「人生は、その時微かな光を放ちはじめる。」

Photo Patrick Modiano accepts Nobel prize, confident of literature’s future theguardian.com

…遅くなってしまいましたが、去る12月7日にスウェーデン、ストックホルムで行われた、M. モディアノ、ノーベル賞受賞のスピーチ。
全文のトランスクリプションはこちら
*というか映像↓↓と対応していない箇所もあるので、トランスクリプションではないように思いますが…;)

Verbatim : le discours de réception du prix Nobel de Patrick Modiano mobile.lemonde.fr

そして、映像がこちら、です。

Streamed live on Dec 7, 2014 The 2014 Nobel Prize in Literature lecture will take place at Svenska Akademien in Stockholm, Sweden at 17:30, Sunday 7 December. youtu.be

…非常にゆっくり読まれていますし、テクストを見ながら、フランス語の聞き取りの練習にもいいかもしれません。
でもそれ以上に、いや、これは何とも胸に迫る、touchantなディスクールですね。。何度もホロッとしました;)

訳そうか、ともちょっと思ったのですが、川端のノーベル受賞スピーチ(『美しい日本の私』)なんていまでも立派に書籍として売られているくらいですから、 勝手に訳したりしちゃいけないんでしょうね、やっぱり。。w

フランス語だと sobre 、というでしょうけど、まったく派手な効果を狙うことなく、ただ、ひたすら謙虚に世界を見つめることの向こうに自らの文学を位置づけるものですが、
はっきりいって、いまの日本の作家で、ここまで虚飾なく、率直でしかも内容あるスピーチのできる人、といえばだれがいるでしょうか。。その上、けっこうふつうに面白い(笑)

プルーストやヒッチコック(!)のみならず、永井荷風にまで言及があったのには驚きました。しかも、バルザック、ディッケンズ、ドストエフスキーと並べ、もっとも偉大な小説家の一人、といっています。(35分あたり)

「ふらんす」2015年1月号モディアノ特集に僕が書いたことは、みんな、さらにクリアに、遥かに素晴らしく、
本人のことばでここにいい表されています。

…というか、自分はいつも作家の伝記を読むことを躊躇う、という話から、著書を読むことだけが作家の内側に入らせてくれ、そこで作家は静かに彼の声で語り出す、というようにもいっています;)(24分台終わりより)

…訳すわけにはいきませんが、1箇所だけ(笑)簡単に、大意をご紹介させていただきましょう、やっぱり;)

私はいつも、詩人と小説家は《謎》を与えるものだと思ってきました。日常生活のなかに飲み込まれているような存在、一見ありきたりなものごとに。
そしてそれは、一貫した注意力で、ほとんど魅せられたように、 飽くこともなくそれらを見つめ続けることによって、なのです。そんな作家のまなざしのなかで、当たり前の人生は、遂には《謎》に包まれる。そして微かな光を放ちはじめる。一見したところでは判らなかった、でもその奥底に隠されていた光です。

(22分台終わりより。このポストのタイトルは、この部分から採りました。)
…この奥底に隠れている《リアリティ》を明るみに出し、膨大な忘却という白紙のページにわずかなりとも刻んでいく。それが小説家の仕事だ、とM. モディアノはいうのです。

P. モディアノ『失われた時のカフェで』 ノーベル賞記念特別エディション出来!(第四版) 50ページの書き下ろしオリジナル・モディアノ論を併録、入門にも好適!

パトリック・モディアノのページ、
Modiano Japon はこちら。

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/105888058366

L’académie suédoise a récompensé le romancier français…



L’académie suédoise a récompensé le romancier français Patrick Modiano pour « l’art de la mémoire avec lequel il a évoqué les destinées humaines les plus insaisissables et dévoilé le monde de l’Occupation ».
- Le Figaro, le 10 octobre 2014.

…どうしてさっさと思いつかなかったのか、という話もありますが。。(笑)
必要に気づいて、モディアノ、ノーベル文学賞授賞の際に出されたスウェーデン・アカデミーの評価をフランス語から和訳してみました。(Modiano Japonにも掲載)

仏文は、上記引用の通りです。短いものですから、少し細かく見てみましょう。

まず「記憶の芸術」(は、まぁいいとして;)を手段として、
日本語的に用言中心に捉えると、彼の成したことはふたつ:
呼び起こしたこと;
明るみに出したこと。

このふたつの間には、考えてみれば、そうともいえる、という程度の緩やかなconséqenceが存在していることは確かです。そこを日本語の「また」で捉えます。

次に彼が呼び起こしたものは、人間たちの運命(複数)の総体で、で、その人間たちの運命とはどういうものなのか、といえば、最も捉えどころのない運命、であって;
最も捉えどころのないような、そういった類いの人々の運命、ではないでしょう。
つまり、「人間たちの」も「捉えどころのない」も「運命」に懸かっており、
「捉えどころのない」が「人々の運命」に懸かっているわけではない、と思うわけです;)

最後に大文字の「l’Occupation」は第二次世界対戦のナチスによるフランスの占領を指す、いわば、固有名詞です。

そこで、僕訳としては、こうなりました:

「その記憶の芸術で、彼は人間のもっとも捉え難い運命の全てを呼び起こし、またナチス占領期の世界を明るみに出した」

…こう読むと、いかにもモディアノの文学に対する適切な評価だ、という気がしてきませんか?;)

…Voilà.

(Photos: http://www.biendateao.com/patrick-modiano-gana-el-nobel-de-literatura/ ; http://www.tribunejuive.info/temoignage/lettre-de-patrick-modiano-a-serge-klarsfeld-mai-1978 )

平中悠一 最新刊:P. モディアノ『失われた時のカフェで』 ノーベル賞記念特別エディション出来!(第三版) 50ページの書き下ろしオリジナル・モディアノ論を併録、入門にも好適!

パトリック・モディアノのページ、
Modiano Japon はこちら。

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/104484931365

祝・ノーベル文学賞!Portraits de P. Modiano*モディアノ・ポートレイト集:)- vol. 2 (oct….



祝・ノーベル文学賞!Portraits de P. Modiano*モディアノ・ポートレイト集:)- vol. 2 (oct. 2014)

Félicitations, Monsieur Modiano ! Prix Nobel de littérature 2014.

…M. モディアノのめでたい2014年ノーベル文学賞受賞を機に、3年ぶりに画像検索をかけましたので、ぱっと目についたところで、気に入った画像をクリップしておきます;)
( Ci-dessus, via http://triunfo-arciniegas.blogspot.fr/2014/10/patrick-modiano-nobel-de-literatura-2014.html?m=1 )
Vol. 1はこちら



http://www.lefigaro.fr/livres/2012/09/28/03005-20120928ARTFIG00665-modiano-parle.php



http://m.gafin.vn/20141014105430751p64c69/patrick-modiano-ngoi-sao-chi-sang-o-phap.htm



http://www.voxweb.nl/wp-content/uploads/2014/10/Modiano_Patrick-photo-J-Sassier_1c-Editions-Gallimard.jpg via http://www.voxweb.nl/drie-redenen-om-patrick-modiano-te-lezen/



http://www.rtvslo.si/kultura/knjige/svezepeceni-nobelovec-zacuden-nad-nagrado/348349



http://m.elle.fr/Personnalites/Patrick-Modiano



http://breizatao.com/2014/10/12/prix-nobel-de-litterature-les-obsessions-de-lecrivain-juif-patrick-modiano/



http://m.nouvelobs.com/article/20120926.OBS3589/modiano-echenoz-la-rencontre.html#https://www.google.fr/



http://blogs.elpais.com/bulevares-perifericos/2013/01/misterioso-modiano.html/



http://www.rtl.fr/culture/arts-spectacles/laissez-vous-tenter-livre-l-herbe-des-nuits-de-patrick-modiano-7771225032



http://ex-libris.over-blog.com/m/article-51337233.html



http://www.bloguluotrava.ro/patrick-modiano-a-primit-premiul-nobel-pentru-literatura-pe-anul-2014/



Patrick Modiano avec Françoise Hardy, au bois de Boulogne, en 1969. via http://www.lefigaro.fr/livres/2012/01/17/03005-20120117ARTFIG00748-francoise-hardy-modiano-paraissait-desincarnedistrait.php



http://arte.linio.com.mx/noticias-eventos/modiano-el-escritor-solitario-gana-el-premio-nobel-de-literatura/



http://lereseaumodiano.blogspot.fr/p/reperes-biographiques.html?m=1



…これなんか、«奇妙な時空の世界を描く、イタリア系の文学者»、という感じですね、なんとなく。。;)
http://www.aufait.ma/2014/10/09/patrick-modiano-nobel-litterature-2014_631164



…『困るよ、君。。』
http://araucaria-de-chile.blogspot.fr/2014/10/entretien-evec-patrick-modiano.html?m=1


…P. モディアノ近影集Vol. 1(2011)はこちら

P. モディアノ『失われた時のカフェで』 祝・2014ノーベル文学賞受賞、増刷決定!!
平中悠一訳、フランス最新のモディアノ研究を踏まえた50ページの書き下ろしオリジナル・モディアノ論を併録。

パトリック・モディアノのページ、
Modiano Japon はこちら。

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/100243362340