…ここ数年、わりと好きで見てきたTVシリーズというと、やはりこのThe Good…

















…ここ数年、わりと好きで見てきたTVシリーズというと、やはりこのThe Good Wifeではないか、と思いますw

最初の2シーズンくらいはフランス語吹き替えで見て、
たまに日本に帰る時など、うーむ、いま帰ってしまうと続きが判らなくなる。。
と、後に残すパリの季節とあわせ、妙に残念になっていたシリーズです(笑)

いまは無事アマゾン・プライム・ビデオで続きは英語で見ておりますがw
日本では最初、公共放送という概念を理解していないNHKが1、2シーズンだけ放送し、
視聴率が悪かったのでしょうが、続きは放棄、ということになっていたようですね…。

アメリカでも、フランスでも、なかなかの人気でしたから、予想外でした。

NHKに公共の理念がない、というのは何度でもくり返しますが(笑)
もちろん誹謗中傷ではなく、単なる事実でw
プラクティカルには国営放送なのですから、視聴率など気にせず、
本当に公共的な意義のある番組を制作放送すればいいのですが、
*公共*という概念がなんのことなのかという見識・理解がないため、
判り易い大衆的な人気と公共の概念をはき違え、
とどのつまり視聴率しか定かには見えず、
国民から徴収した巨大な資本で、比較において弱小の民放を蹴散らし
視聴率を集め悦に入っているというw
視聴率のとれるものなら、本来民放で作れるのが道理。
民放には作れない、つまり視聴率・大衆の人気に従っていては作れない、
しかし本当は必要なものを作って行かないなら、
その部分を担わないのなら、そんな「公共」放送に、どんな存在価値があるでしょう?
(反語:いや、ありはしない;)
公共の概念が理解できないから、報道だって、ジャーナリズムどころか、ただただ体制的なメッセージを垂れ流す拡声器。結果ヴァーチャルには大本営(笑)
そもそも批判を受けることを避けようとしながら、ジャーナリズムの責任を果たすことなど不可能なのは自明です。
語学講座だって、昔と違い、その言語を習得できるか、ではなく聴取率をとりテキストを売ることを重視してるから、
現行の講座はいくら聞いても、絶対にその言語自体は身に付かない(笑)
このままだったら、いっそ潰れてほしいですね。。w<NHK

しかし本作が、日本では人気がなかった、といわれれば、
結果論でなら、わりに納得が行くような気もします:

一口にいうとしても、
これは、娼婦と遊んだ亭主に対する個人的な感情と、
社会的な倫理観、弁護士としての世界観、
更には政治的・経済的な打算、母親としての子供への愛着と、
女性としての愛欲etc., etc., のせめぎ合いの物語、であって(笑)
なかなか複雑な内容を持っているのですが。。

個人の自由を互いに否定し合うことで、かろうじて社会の規範を守ろうとしているかの現代日本人にしてみれば(笑)ヒロイン・Aliciaは、
単に逆境を逆手に取って美味しい目をみ、*禁断の*個人の自由を味わう、許しがたい人物、*反社会的*人物でw
感情移入し喜びや苦しみを分かち合うことは難しい主人公、なのかもしれません。。:p

そして感情移入できないともう、どう作品を楽しんでいいか判らない。。というのも、
そこに表現されている客観的な事実を正確に理解することより、
表現の*裏にある表現者の伝えたかった意図*を
*状況証拠*から読み取れ、という
主観性の鍛錬=*オカルト国語教育*によってこじらせられた
現代日本人特有の閉塞状況、なのかも知れません。

…ついでに記しておくなら、
表現の裏には必ず作者の伝えたかった意図がある、
という前提自体がまず、芸術家から見ればおかしくて、
芸術家は表現したいことを表現しているのであり、
表現自体が既に目的であって、
その裏で何かを伝えようとしているわけではありません;)
自分が思ったような表現ができれば幸せで、できなかったらフラストレイテッド。
芸術家、表現者のマインドというのは、ただただ、そういうシンプルなものです;)

さらにここでいまひとつ、くり返し押さえておくべき重要な論点は、
結局現代日本の*国語教育*というものが、文学や言語そのものに対するリテラシー教育
ではなく、発話者の言外の意図を忖度する=*空気*を読む力を育てるという
日本人としてのメンタリティ教育→日本人化教育=国民教育を、
その真の目的としている、とでもいうべきところ、ですw

しかしそんな一面的な*理解*への*強迫観念*/刷り込みを(笑)あっさり放棄して、
そんなところでブロックされることなく、
実際にそこ(作品)に何が表現されているか
ということ自体を虚心・客観的に見て行けば;
作品は、はるかに豊かにさまざまに、楽しむことができるもの;)

たとえばamazonの*レヴュー*には、
第5シーズン第16話=Billの事件以降について、
Aliciaが泣こうが叫ぼうが、まったく空々しくしか見えない、
という主旨のポストも散見されたのですが;)
これは恐らく、
もし実際に自分の身近にAliciaがいたら、*共感*できるか、
友だちになれるのか??
…というような(笑)あくまでも、どこまでも現実、自分の日常に引きつけた理解であって。。
実際には、フィクションは現実とはまた違う:
現実にひたすら引きつけ理解しようとするのではなく、フィクションのレヴェルで受容し、フィクション:虚構として楽しむことこそ、その本来。
…だいたいAliciaなんて、そもそも現実の中にはどこにも存在しない、架空のペルソナージュ(作中人物)なのですから!!(笑)

作品の表現、構成それ自体を虚心に見て行けば、その問題の16話から、続く17話への展開は、正に教科書的といいたいほど;)
Aliciaのブレイクダウンに至るまで、これだけの間合いがとられるということと、そこに至るステップ・バイ・ステップ、
直前のシーンから、すとんとブレイクダウンに落とし込むところなど、もう、これ以上の展開は考えられない
—フランス語ではならéconomie、エコノミー、といいますが…;)

現実に引きつけるのではなく、
*フィクションの中のリアリティ*という、本質的に矛盾したフィクションの価値観に従って見ていくなら;)
文句の付けようもない見事なもので。。
即ちそれが—つまり、その感銘それ自体が、*フィクションのリアリティ*、とでもいうべきものなのです…。

具体的にいいますと、
第17話(A Material World) 25分台からの唯物論者に対するcross(recess前は21分台〜)で、
“But to what end? Why?”(27'51)というAliciaの詰問は、
指摘するまでもなく、Aliciaの自分自身への詰問で、
—だからもう、本当に定石通り、なのですが…;)
Aliciaがもし現実の人間だったら友だちになりたいと思うか、とか、そういう・???・なことでなく(笑)
*物語のエコノミー*として、ここで、
うわぁー、すごいなぁ、巧いなー。。
と、作者に対してBravo!を送れるか否か??
というのが、より本来的な物語の楽しみ方、なわけです。
…だから、物語を楽しむ、というのはスポーツをする時とおなじ:
それを楽しむ人の力量が、じつは常に問われているのです;)

さらにthématique、テーマ論的アプローチになりますがw
同じく5シーズン、21話 28'37からのシークェンス:

“Then what are you worried about? You’re winning. You have a lot of things, Mr. Paisely. Why do you feel so cornered?

という質問には、現代社会の問題の本質が詰まっている、かもしれません:シリア問題、ヨーロッパの難民問題、反アラブ、テロリズム問題から、トランプ〜白人至上主義まで。。
…この件について、残念ながら僕の考えるところは、もはや僕の著作の中にドンピシャでは押さえられていません。強いていえば、旧HPに掲載した「強者の理論」というエッセイが、ややそれにあたるかも。。という程度です。
続く、
“It’s a twelve-year-old’s view of the world, it’s like basing your philosophy on the books of John Grisham!
というラインにも、思わずふき出してしまいますw

第6シーズンも既にだいたい見ましたが…(笑)

S6 #3 22'14からの聖書問答。
今日のトランプ支持の大衆と、ジャーナリストたちの*すれ違い*=Fake news問題についての示唆に富むレファランスにもなっているのでは。。

“So you really believe all this? The Tower of Babel? Noah’s Ark? Everything?
I don’t know if it’s all historically accurate.
But I think it can be true in another way…
…You know, like poetry. It can still be true even if it’s not accurate:
if I wanted you to remember that God created everything, I’d probably tell you a story about it happening in seven days.
Like, that doesn’t actually mean that it happened in seven days.
It just means that I wanted you to remember that God created everything.

…これ、日本のように、言外の意図を汲む能力を称揚し—即ち*実際にいわれていること自体にとらわれず*—善意に取ることを素晴らしいとする言語観においては、ポピュリズムはいとも容易く広まることを示唆するダイアログ、のようにも思えます…。

Alicia夫妻は政治的にはもちろん民主党系として描かれておりますが(笑)
米・民主党のストラテジストとして有名だったDonna Brazileがくり返し本人役として登場するなど、
現実の政治状況もとりこみ、現代社会とパラレルなフィクション世界を作っていこうという姿勢ははっきりあったこの作品。
(米大統領民主党候補選、Bernie Sanders vs Hillary Clintonもそのまま取り込まれていきます!)

Twitterのほうには取り急ぎ、慌ててtweetしたのですがw5月14日2017
ニュースになった、世界的サイバー攻撃。
本作シーズン6の5話で描かれていた手口と完全に同一でしたね!

確認してみると、初回放送が2014年10月、とのことですが、
このドラマ、いまのトランプ時代を予見していていたような部分がほかにも数々ありました…。

S6 #14も面白い、Aliciaの妄想大爆発の回。時にはこういう遊びの回があってもいいと思える、メタフィクショネルなエピソード。
…メタフィクショネル、というのはつまり、フィクションというのはそもそも現実にはないと諒解済みの、いわば妄想の世界だから。
妄想の世界の中で妄想する、というのはだから完全にパロディックなわけで、
a healthy doseとしては、物語史上、18世紀の昔から、もうぜんぜんアリ、なわけですね;)

というわけで、ことあるごとに、客観性について、
客観的なことばの使い方、というようなことをいろいろに書いておりますが(笑)
日本の義務教育の国語では、いかに発話者の*視点*に立って、
発話者の真意をテクストを越えて読み取れ、こら! とでもいうかのような(笑)*オカルト教育*が執拗に行われており、
テクストは常に主観的に読め、というまさに・とんでもない・刷り込みが行われております。
…即ち、*視点*(出どころとしての)があるものは、20世紀後半にナラトロジーが示した通り、じつは本質的にはすべからく*主観的*(=一人称!)ですから(←ここ重要・笑)
そして僕は、この*客観性の否定*が、いまの日本の閉塞感のひとつの原因ではないか、とけっこうまじめに考えています。
といって、じゃあ、客観的に読め、といきなりいわれたって、どうすればいいか、判らないのもまた、当然です;)
そこで今回は、この際、少しそういう、主観的でない物語の読み方・楽しみ方のヒントともなるように、
具体的にいくつかの論点を記しておきました。
…なにも決して難しことではない、ということだけは、ご理解、賜ったことではないでしょうか???;)

機会があれば、いずれ、いまひとつの日本の閉塞状況のヴァリアント:
単なる自分の感想、主観にとどまらない*知的*なレヴューを書きたい人たちが、結局作品自体のアナリーズではなく、
作者や当時の社会といった、一見歴史的な客観的アプローチをとりながら、
最終的には、
 だからこういう作品を作ったのである、
 よって、こういう素晴らしい作品を作ることができたのである、
…という完全な飛躍、次元ワープ航法的な(笑)
全く客観性のないオカルト論法に、粘り強く陥ってしまう(…笑)
どこにいってもそんな知性の脆弱さを気魄で乗り越えようとするかのようなw*レヴュー*ばかりに打ち当たる、この地獄的な状況に、
(:RERドンフェール・ロシュローの便所的な状況にw)
一線を画する思考法なども、検討してみたい、と思います;)

実際には、屈託なくAliciaに感情移入できる女性視聴者には、もう、もう、ずいぶん*美味しい*、数多くの展開も、5シーズン終盤以降、用意されているわけですよ。。w
…e.g. S6 #11 42'29 Aiciaは、魔女 :p


yuichihiranaka:
この記事は面白かったですか? ソーシャルメディアでも更新をフォローして下さい。

…既にフォロー済みですか? では、よろしければこちらのスポンサーサイトをご覧下さい;)

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/163828402931

その後の彼女たち。 Follow up: que deviennent elles ? – follow the fellow…



その後の彼女たち。

Follow up: que deviennent elles ? - follow the fellow who follows a dream ;)

パリに来てから、ジャズというものが大人の質のいい軽音楽、エンターテインメントとしてアクチュアルなプレゼンスを示していることにやはり感心して(笑)
特に女性ヴォーカル・ジャズについて、旧サイトに小さなページ

おすすめ・ヴォーカルジャズ、2009 ~心地いい感じ、新しい感じ
を作ったりもしました;)

そのモータヴェイションとなったいちばんは、
あるいはラテン・フレーヴァーを完全に自分のスタイルとして読み替えてみせたMelody Gardotのアルバム・・・
You’re my one and only thrill
だった、かもしれません;)

その彼女の新曲が、この夏、パリのFM、ジャズ局ではよくかかっています:
Melody Gardot - Same To You
…ポスト冒頭にクリップした曲です。

スタイルは、slightly but clearly、明確に進展し、変わっているのですが、聴いた瞬間、
“あ、あのひとだ!”と判る、この存在感(笑)
…かなりソウルフルな方向に動いていますが、前回のラテン同様、完全に自分流に読み替え、オリジナルなものとしている。。
やはりこのひとは、ただ者ではないという気がいたします(笑)

ほぼ同時期からもう1曲、おや、と僕が耳を立てたのが、
Kat Edmonson、Rainy day woman;)

このひとは、以前、こちら、tumblrでご紹介していますが
=> Kat Edmonson - Nobody Knows That
この可愛らしい、イノセントな女の子の恋心を歌った1曲の、特にディクションにまず引き込まれ、
アルバムを通して聴くと、さらに3曲目のボサノヴァ・トラックに完全にやられてしまい、一気の30回リピート、となったのですが、、(笑)
このボサノヴァ・トラックについては、改めて、いずれまた。。;)

さて今回のこの曲。
一聴、引き込まれたことは同じでも、その引き込まれ方は ↑↑のGardotの場合とはまた違い(笑)
誰だ誰だ、この声??と、次から次へ、
個性的な過去の偉大な女性ジャズ・シンガーたちの名前が頭をめぐり、
いや違う、あのひとじゃない、あのひとでもない、
ついには先だって逝去した、*27 club*のあのひとまで考えてしまったところで(笑)
“あ、このひとだ!”
と気がつきました。
これもまた、本当に存在感のある、いい声の証拠、ではないでしょうか;)
プロデュースがいいのかもしれないけど、やはり僕はこのひとは好きかも。

Kat Edmonson - Rainy Day Woman

アルバムは、こちら。。

Melody Gardot - Currency of Man

Kat Edmonson - Big Picture


yuichihiranaka:
この記事は面白かったですか? ソーシャルメディアでも更新をフォローして下さい。

…既にフォロー済みですか? それではGoogle提供のクリック広告をどうぞ;)

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/126007913314

The Others (2001) …I watched this film pretty much by chance….



The Others (2001)

…I watched this film pretty much by chance. At first, I was not sure, but in the end, I found that I loved it because of its simplicity and efficiency. Then I went to its entry on Wikipedia for further information, and came across this remark:

“[…] However, in drawing out his effects, Amenábar [director] is a little too confident that style can substitute for substance.”
- Roger Ebert, Chicago Sun-Times.

I think this is a good point, worth remembering once in a while, indeed, for a certain kind of authors, including me. So I clip and keep this here for myself ;)

Others

(Source: http://youtu.be/5JDHikOAR24)

SOURCE: http://yuichihiranaka.tumblr.com/post/104242702608