猫健康法〜猫を飼うと健康になる !!
via https://www.bfmtv.com/mediaplayer/video/pourquoi-les-chats-sont-ils-bons-pour-la-sante-1115642.html
*詳細は、次のポストで。。
猫健康法〜猫を飼うと健康になる !!
via https://www.bfmtv.com/mediaplayer/video/pourquoi-les-chats-sont-ils-bons-pour-la-sante-1115642.html
*詳細は、次のポストで。。
“ It’s the constitution.
- Wow.
- Wow.
‘We the people…’
…That’s just… That’s Just… That’s everything.
The Constitution- Scandal Episode 208 Happy Birthday Mr. President
…例によって、アマゾンでの評価は散々ですが;)
これ、めちゃくちゃ面白、と思うんですよね。。
…確かにアメリカの文化に興味がない、アメリカの政治に対して知識0、
という場合は、どこが面白いか、判りにくか、とも思うのですが。。
ヴェトナム戦争後の70年代、映画などのサブ・カルチャーで、
善悪の価値観の崩壊が描かれたとすれば、
00年代は逆に、白と黒が截然と区切られ、
100パーセントの悪との戦い、というものがしきりに描かれた。。
9/11後の対テロ戦争などの影響もあった、と思うのですが、
ミステリなどでも、敵はまったく理解不能なサイコパス、などというものが、人気を博した、
それが、ここへきて、本作では、
善と悪は再び入り混じる、というか、シームレスになっている、
善があるところから悪になり、その悪がまた、あるところから善になる、
…とでもいうような。。そのあたりが、アメリカ・ウォッチャーにはまず、興味深い。
シリーズ前半で確立される、ヒロインの、フィクサー、という仕事。
ある状況を修復するため、コラテラルに、他に害を与えてしまう、
すると今度は、その自らが害を与えた側を
捨ておかずに拾い上げ、今度はそちらの状況を修復しようとする、
プロとしてほんとうにインテグラル、というか、
しっかり1本筋が通っている、考え方として整合していくところが、
単なるやり手の大活躍、という以上の深い魅力を物語に与えているように思います。
冒頭にクリップしたのは、第2シーズン第8話の
ロマンティックな*憲法デイト*のシーン。
憲法に触って感動し、
要するに、これが全てなんだ、といっていますね。。
憲法は、理想であり、叡智であり、約束であり、夢である。。。
理想を追求する、実験国家・アメリカにとって、
文字通り、憲法は、そこに書かれていることばは、全て、な訳です。
現実に合わないから書き換えてしまおうとか、
適当に読み替えてごましてしまおうとか、
憲法をなんだか邪魔者、厄介者扱いしているかのような国の人には、
この場面が、どれほどロマンティックであるかは、ピンとこないのかもしれない、とも思います。。
合わせて読みたい;)
“The writing on the wall.”
…しかし、このごく数人のメンツによって、
日夜ホワイトハウスをめぐる陰謀が企てられ、解決されている、というドラマは、あくまでもフィクションであって、
ドラマとして楽しむのが限界、
とても現実には当てはめられない…と思っていたのですが、
どうも最近、CNNを付けるたび、
Previously on “The Trump Administration”!!…
『トランプ・イン・ホワイトハウス』、前回までのお話は…
ということばが、空耳のように聞こえてくる気がします(笑)
…だれだったか、CNNのアンカーも、毎回崖っぷちで次回に続くTVドラマが、今は現実だから。。と頭を抱えてていた;)
思えば、とくにThe X Files以降、米娯楽フィクションの世界で、
FBIを便利に判りやすい悪者にし過ぎ、
i.g. “Trust no one” ,etc., etc…
その結果がこれ、だったりしやしないか、とも思ったり;)
#deep state
Great! @GenJohnKelly: ‘This president wants everything out so the American people can make up their own minds.’ #ReleaseTheMemo #ReleaseTheReturns #FirstThingsFirst
— y.hiranaka (@yuichihiran_bis) January 31, 2018
yuichihiranaka:
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“ It’s the constitution.
- Wow.
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‘We the people…’
…That’s just… That’s Just… That’s everything.
The Constitution- Scandal Episode 208 Happy Birthday Mr. President
…例によって、アマゾンでの評価は散々ですが;)
これ、めちゃくちゃ面白、と思うんですよね。。
…確かにアメリカの文化に興味がない、アメリカの政治に対して知識0、
という場合は、どこが面白いか、判りにくか、とも思うのですが。。
ヴェトナム戦争後の70年代、映画などのサブ・カルチャーで、
善悪の価値観の崩壊が描かれたとすれば、
00年代は逆に、白と黒が截然と区切られ、
100パーセントの悪との戦い、というものがしきりに描かれた。。
9/11後の対テロ戦争などの影響もあった、と思うのですが、
ミステリなどでも、敵はまったく理解不能なサイコパス、などというものが、人気を博した、
それが、ここへきて、本作では、
善と悪は再び入り混じる、というか、シームレスになっている、
善があるところから悪になり、その悪がまた、あるところから善になる、
…とでもいうような。。そのあたりが、アメリカ・ウォッチャーにはまず、興味深い。
シリーズ前半で確立される、ヒロインの、フィクサー、という仕事。
ある状況を修復するため、コラテラルに、他に害を与えてしまう、
すると今度は、その自らが害を与えた側を
捨ておかずに拾い上げ、今度はそちらの状況を修復しようとする、
プロとしてほんとうにインテグラル、というか、
しっかり1本筋が通っている、考え方として整合していくところが、
単なるやり手の大活躍、という以上の深い魅力を物語に与えているように思います。
冒頭にクリップしたのは、第2シーズン第8話の
ロマンティックな*憲法デイト*のシーン。
憲法に触って感動し、
要するに、これが全てなんだ、といっていますね。。
憲法は、理想であり、叡智であり、約束であり、夢である。。。
理想を追求する、実験国家・アメリカにとって、
文字通り、憲法は、そこに書かれていることばは、全て、な訳です。
現実に合わないから書き換えてしまおうとか、
適当に読み替えてごましてしまおうとか、
憲法をなんだか邪魔者、厄介者扱いしているかのような国の人には、
この場面が、どれほどロマンティックであるかは、ピンとこないのかもしれない、とも思います。。
合わせて読みたい;)
“The writing on the wall.”
…しかし、このごく数人のメンツによって、
日夜ホワイトハウスをめぐる陰謀が企てられ、解決されている、というドラマは、あくまでもフィクションであって、
ドラマとして楽しむのが限界、
とても現実には当てはめられない…と思っていたのですが、
どうも最近、CNNを付けるたび、
Previously on “The Trump Administration”!!…
『トランプ・イン・ホワイトハウス』、前回までのお話は…
ということばが、空耳のように聞こえてくる気がします(笑)
…だれだったか、CNNのアンカーも、毎回崖っぷちで次回に続くTVドラマが、今は現実だから。。と頭を抱えてていた;)
思えば、とくにThe X Files以降、米娯楽フィクションの世界で、
FBIを便利に判りやすい悪者にし過ぎ、
i.g. “Trust no one” ,etc., etc…
その結果がこれ、だったりしやしないか、とも思ったり;)
#deep state
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One year into his administration the world’s sixth largest economy fighting the Trump administration on everything from policies on legal marijuana, taxes,environment, and, immigration"
http://edition.cnn.com/videos/tv/2018/01/17/lead-miguel-marquez-dnt-jake-tapper.cnn
…最初の宣伝がスキップできないのが辛いですが(PC版)耐えて下さい。。;)
…“世界第6位の経済が、トランプ政権と戦っています:カリフォルニア・リパブリック(共和国)です!”
というわけで(笑)
カリフォルニアの歴史をWikipediaで見ても、ちゃんと、
という項目がありますね。。;)
いや、トランプのニュースにはうんざりだけど、
アメリカの底力というものはまだまだ、尽きてはいない。
それでは、アメリカと、自由世界の明るい未来を信じる意味で、
このポスト、最後にBeyoncéによるAmerica the Beautifulを聴いて下さい;)
yuichihiranaka:
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日本の無料BS、dlifeでも放送されている、米TVシリーズ、『スーツ』。
Harveyの辣腕ぶりがどう描かれるか、
Mikeの弁護士無資格問題をいかに切り抜けて行くか、
といったあたりの関心で、第1、2シーズンを上手く引っ張ったこの作品ですが、
例によって、次々と宿敵を投入して来るものの(笑)さすがにちょっとこの設定でいつまでも、というのでは無理が来たか。。
と思っていたら、第3シーズンでは、いわば友情の話、
仲間、チームワークの話にはっきりシフトしていったように思います。
もちろん、その線は第1シーズンからずっとあったのは確かですが、
ここまで徹底的な嫌われ役、見るもおぞましいくらいの(笑)憎まれ役だった、Louisまでが、
その友情の物語、という枠組みの中で、その分かえって憎めないキャラクターにシフトしている、
当初からここを狙った、とは思いませんが(笑)
いや、鮮やかなものです。
…まぁ、もちろん、HarveyやMikeなんかどうでもいい、
Rachelの脚だけ見れたらいい、という人もいたかも、とは思うのですが。。;)
ご参考までに…
yuichihiranaka:
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France 24に新しくスペイン語版が加わるそうです。
France 24は、簡単にいうと、フランスが国策として、CNNに対抗して作った国際ニュース局で(笑)
そこには「このままでは世界中がアメリカのものの見方で世界を見てしまう!」というたいへんな危機感、そして、
それとは異なる「フランスからの視点を世界に提供しなければならない!」
というまぁ、大きな“野望”(笑)がその背後には、あるわけです。
これまではフランス語放送と英語放送、アラビア語放送がありした。
そこに今回、スペイン語版が加わるわけですが、
話者数からいえば、スペイン語は中国語に次いで、世界で2番目に多く話されている言語、ではないでしょうか?
しかし「CNNには負けないぞ!!」とかいっても、
ちょっと無理がアリアリ、という気がします(笑)
一体どうしてフランス、そしてFrance 24は、そんな*だいそれた*野望を抱いているのでしょう??;)
近著『ベルリン日和』の中でも書きましたが;)
実は世界にはかなり大きなフランス語圏、所謂フランコフォニーというものがあります。
話者数ではなく、国際公用語としての、
国際的な影響力からいえば英語に次ぐ第2位。
France 24の番組参照 http://bit.ly/2wIXSW4
共通語としての勢力拡大はこれまでのところ、英語には、明らかに戦略的に負けている、という観が強いですが、その理由はいくつもあって、
そもそも英語は文法的に非常にシンプルで、短い文をどんどんブロック式に積み上げていけばいいこと、
さらには正しいフランス語(モリエールの言語・笑)を守ろうというフランス語の場合と違いどこまででもブロークンな英語になることを許容する、etc., etc. と、ぱっと考えても出てきます;)
しかし、今世紀中のアフリカの発展…経済的にばかりでなく、人口の爆発的な増加、ということを考えると、
今後フランス語の重要性は、いまの中国語のように高まってくるやもしれません。
フランス語圏、フランス語話者の人口は、いまでもアフリカがもっとも多いし、
この先数十年の間にフランス語ほど爆発的に話者の数が増える言語はない、と考えられています;)
しかも、中国語話者が多いのは、中国人がそれだけ多いに過ぎない、という点を考えると(笑)
フランス語はむしろ非フランス人によってより多く話されている。
観点によってははるかに国際的な言語だ、ともいえるでしょう;)
とはいえ現在のフランスは、フランス語を一概に共通語として世界に押し付けよう、という戦略をとっていません。
現にFrance 24も、多局多言語、フランス語以外の放送に力を入れています。
? まぁね。確かにいまさら英語には勝てない、というのはあるかも、ですね(笑)
しかしそれだけのこと、ではないのです。。;)
英語と違うもうひとつの点が、英語圏から始まった所謂グローバリズムに対し、
冷戦の崩壊後、アメリカの一極化、『歴史の終わり』などというデマゴジーまで流布された状況の中で生まれたEUは
グローバリズムとは異なる価値観である多文化主義を掲げ、
アメリカの一極支配に対抗する、という戦略が当初からありました。
これも『ベルリン日和』中に書きましたが、
“グローバリズム”といえば聞こえはいいが、その実質は、アメリカのスタンダードを世界のスタンダードにする、ということで、
アメリカにとっていちばん有利なゲームでした。
…そのいちばん有利なはずのアメリカでさえ、グローバリズムは得にならない、という意見がかなり前から大きくなってきている点は、考慮の必要あり、でしょう(トランプ時代も、その流れの中にあります)。。
共通言語は当然英語。みんなが必要最低限、この言語を話せるようになればいい、という考えです;)
それに対してEUの多文化主義は、多言語主義をとり、
フランス語でもなく、ドイツ語でもなく、どれかひとつの言語を全体に押し付けるかわりに、
みんなが3、4カ国語を勉強して、お互いの話せる言語の中で、いちばん都合がいいもので話せばいい、という考え方です。
…だから、91年に僕が初めてパリに旅行に行った時、フランス人はだれも英語を話してくれなかったのに、いまではどんどん英語で話そうとしていますね;)
France 24の“野望”も、そして“戦略”も、要するにこのような世界理解から生まれています:
英語放送のCNNが事実上世界ニュースのスタンダードになる、というのはグローバリズム、アメリカ一極主義の英語支配とまさに一体、です。
それに対抗し、異なった価値観を体現しようとするFrance 24は、
フランス語放送だけでなく、英語放送、地中海の向こうで話されるアラビア語放送、そして今回スペイン語放送も始める、というわけです。
同じニュースを違う言語の複数の局で放送する、というのは何ともまどろっこしいやり方のような気もします。
判り易さや効率からいえば、アメリカのグローバリズムのほうが、よほどすっきりとして見えるかもしれません;)
もちろんそれでもフランスの視点で捉えた世界の姿を発信し続けている、という点で、
英訳した日本のローカルニュースと、あとは単に「外電」を流してる(!)、まったく意味不明のNHK Worldよりは・る・かにマシで(笑)国民の財産をドブに捨てているようなもの…というわけではありません;)
事実国際語としての勢力も、これまでのところ一方的に
アメリカに水を開けられ続けているわけで、
フランスの戦略は上手く機能していないように見えます。
フランス外務省の機関であるアリアンス・フランセーズなどが、これまた国策的に、世界各国各地に正統なフランス文化・フランス語を広めよう、とはしているのですが。。
教育を国の基幹産業として、全世界の学生を集めては、英語話者・英米シンパni仕立て上げて母国に送り返す…という英語圏の“戦略”が、圧倒的に優位に立っていますね;)
さらに多文化主義自体も、特に2015年パリ、1月、11月のふたつのISテロ以降、ひとつの危機に瀕しています。
アイデンティティの問題から容易く宗教原理主義に染まる、たとえば移民の第三世代の存在。これが多文化主義から生まれた政策と関係がないのか、
関係があるとすれば、どう手を打てばいいのか、どう政策を変えていけばいいのか。これが危急の問題になっています。
しかし、いま、アメリカはトランプ政権。
仮にこれが2期8年続いてしまったら、アメリカの自由主義社会の盟主としての地位は、ほとんどがたがたになってしまうでしょう(笑)
そうなれば、これまでのところ、無理がアリアリ、と感じられた(笑)
仏独を中心としたEUをひとつの要とした自由主義社会のあり方も、にわかに現実味を帯びて来るのではないでしょうか;)
現代アメリカ英語は独特の軽味のある楽しい言語ですが、
フランス語、あるいはドイツ語を勉強する、というのは意外にこれから、ポスト・中国語ブームとして、
いい目の付けどころ、かもしれないですね…;)
yuichihiranaka:
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…ここ数年、わりと好きで見てきたTVシリーズというと、やはりこのThe Good Wifeではないか、と思いますw
最初の2シーズンくらいはフランス語吹き替えで見て、
たまに日本に帰る時など、うーむ、いま帰ってしまうと続きが判らなくなる。。
と、後に残すパリの季節とあわせ、妙に残念になっていたシリーズです(笑)
いまは無事アマゾン・プライム・ビデオで続きは英語で見ておりますがw
日本では最初、公共放送という概念を理解していないNHKが1、2シーズンだけ放送し、
視聴率が悪かったのでしょうが、続きは放棄、ということになっていたようですね…。
アメリカでも、フランスでも、なかなかの人気でしたから、予想外でした。
NHKに公共の理念がない、というのは何度でもくり返しますが(笑)
もちろん誹謗中傷ではなく、単なる事実でw
プラクティカルには国営放送なのですから、視聴率など気にせず、
本当に公共的な意義のある番組を制作放送すればいいのですが、
*公共*という概念がなんのことなのかという見識・理解がないため、
判り易い大衆的な人気と公共の概念をはき違え、
とどのつまり視聴率しか定かには見えず、
国民から徴収した巨大な資本で、比較において弱小の民放を蹴散らし
視聴率を集め悦に入っているというw
視聴率のとれるものなら、本来民放で作れるのが道理。
民放には作れない、つまり視聴率・大衆の人気に従っていては作れない、
しかし本当は必要なものを作って行かないなら、
その部分を担わないのなら、そんな「公共」放送に、どんな存在価値があるでしょう?
(反語:いや、ありはしない;)
公共の概念が理解できないから、報道だって、ジャーナリズムどころか、ただただ体制的なメッセージを垂れ流す拡声器。結果ヴァーチャルには大本営(笑)
そもそも批判を受けることを避けようとしながら、ジャーナリズムの責任を果たすことなど不可能なのは自明です。
語学講座だって、昔と違い、その言語を習得できるか、ではなく聴取率をとりテキストを売ることを重視してるから、
現行の講座はいくら聞いても、絶対にその言語自体は身に付かない(笑)
このままだったら、いっそ潰れてほしいですね。。w<NHK
しかし本作が、日本では人気がなかった、といわれれば、
結果論でなら、わりに納得が行くような気もします:
一口にいうとしても、
これは、娼婦と遊んだ亭主に対する個人的な感情と、
社会的な倫理観、弁護士としての世界観、
更には政治的・経済的な打算、母親としての子供への愛着と、
女性としての愛欲etc., etc., のせめぎ合いの物語、であって(笑)
なかなか複雑な内容を持っているのですが。。
個人の自由を互いに否定し合うことで、かろうじて社会の規範を守ろうとしているかの現代日本人にしてみれば(笑)ヒロイン・Aliciaは、
単に逆境を逆手に取って美味しい目をみ、*禁断の*個人の自由を味わう、許しがたい人物、*反社会的*人物でw
感情移入し喜びや苦しみを分かち合うことは難しい主人公、なのかもしれません。。:p
そして感情移入できないともう、どう作品を楽しんでいいか判らない。。というのも、
そこに表現されている客観的な事実を正確に理解することより、
表現の*裏にある表現者の伝えたかった意図*を
*状況証拠*から読み取れ、という
主観性の鍛錬=*オカルト国語教育*によってこじらせられた
現代日本人特有の閉塞状況、なのかも知れません。
…ついでに記しておくなら、
表現の裏には必ず作者の伝えたかった意図がある、
という前提自体がまず、芸術家から見ればおかしくて、
芸術家は表現したいことを表現しているのであり、
表現自体が既に目的であって、
その裏で何かを伝えようとしているわけではありません;)
自分が思ったような表現ができれば幸せで、できなかったらフラストレイテッド。
芸術家、表現者のマインドというのは、ただただ、そういうシンプルなものです;)
さらにここでいまひとつ、くり返し押さえておくべき重要な論点は、
結局現代日本の*国語教育*というものが、文学や言語そのものに対するリテラシー教育
ではなく、発話者の言外の意図を忖度する=*空気*を読む力を育てるという
日本人としてのメンタリティ教育→日本人化教育=国民教育を、
その真の目的としている、とでもいうべきところ、ですw
しかしそんな一面的な*理解*への*強迫観念*/刷り込みを(笑)あっさり放棄して、
そんなところでブロックされることなく、
実際にそこ(作品)に何が表現されているか、
ということ自体を虚心・客観的に見て行けば;
作品は、はるかに豊かにさまざまに、楽しむことができるもの;)
たとえばamazonの*レヴュー*には、
第5シーズン第16話=Billの事件以降について、
Aliciaが泣こうが叫ぼうが、まったく空々しくしか見えない、
という主旨のポストも散見されたのですが;)
これは恐らく、
もし実際に自分の身近にAliciaがいたら、*共感*できるか、
友だちになれるのか??
…というような(笑)あくまでも、どこまでも現実、自分の日常に引きつけた理解であって。。
実際には、フィクションは現実とはまた違う:
現実にひたすら引きつけ理解しようとするのではなく、フィクションのレヴェルで受容し、フィクション:虚構として楽しむことこそ、その本来。
…だいたいAliciaなんて、そもそも現実の中にはどこにも存在しない、架空のペルソナージュ(作中人物)なのですから!!(笑)
作品の表現、構成それ自体を虚心に見て行けば、その問題の16話から、続く17話への展開は、正に教科書的といいたいほど;)
Aliciaのブレイクダウンに至るまで、これだけの間合いがとられるということと、そこに至るステップ・バイ・ステップ、
直前のシーンから、すとんとブレイクダウンに落とし込むところなど、もう、これ以上の展開は考えられない
—フランス語ではならéconomie、エコノミー、といいますが…;)
現実に引きつけるのではなく、
*フィクションの中のリアリティ*という、本質的に矛盾したフィクションの価値観に従って見ていくなら;)
文句の付けようもない見事なもので。。
即ちそれが—つまり、その感銘それ自体が、*フィクションのリアリティ*、とでもいうべきものなのです…。
具体的にいいますと、
第17話(A Material World)
25分台からの唯物論者に対するcross(recess前は21分台〜)で、
“But to what end? Why?”(27'51)というAliciaの詰問は、
指摘するまでもなく、Aliciaの自分自身への詰問で、
—だからもう、本当に定石通り、なのですが…;)
Aliciaがもし現実の人間だったら友だちになりたいと思うか、とか、そういう・???・なことでなく(笑)
*物語のエコノミー*として、ここで、
うわぁー、すごいなぁ、巧いなー。。
と、作者に対してBravo!を送れるか否か??
というのが、より本来的な物語の楽しみ方、なわけです。
…だから、物語を楽しむ、というのはスポーツをする時とおなじ:
それを楽しむ人の力量が、じつは常に問われているのです;)
さらにthématique、テーマ論的アプローチになりますがw
同じく5シーズン、21話 28'37からのシークェンス:
“Then what are you worried about? You’re winning. You have a lot of things, Mr. Paisely. Why do you feel so cornered?
という質問には、現代社会の問題の本質が詰まっている、かもしれません:シリア問題、ヨーロッパの難民問題、反アラブ、テロリズム問題から、トランプ〜白人至上主義まで。。
…この件について、残念ながら僕の考えるところは、もはや僕の著作の中にドンピシャでは押さえられていません。強いていえば、旧HPに掲載した「強者の理論」というエッセイが、ややそれにあたるかも。。という程度です。
続く、
“It’s a twelve-year-old’s view of the world, it’s like basing your philosophy on the books of John Grisham!
というラインにも、思わずふき出してしまいますw
第6シーズンも既にだいたい見ましたが…(笑)
S6 #3 22'14からの聖書問答。
今日のトランプ支持の大衆と、ジャーナリストたちの*すれ違い*=Fake news問題についての示唆に富むレファランスにもなっているのでは。。
“So you really believe all this? The Tower of Babel? Noah’s Ark? Everything?
I don’t know if it’s all historically accurate.
But I think it can be true in another way…
…You know, like poetry. It can still be true even if it’s not accurate:
if I wanted you to remember that God created everything, I’d probably tell you a story about it happening in seven days.
Like, that doesn’t actually mean that it happened in seven days.
It just means that I wanted you to remember that God created everything.
…これ、日本のように、言外の意図を汲む能力を称揚し—即ち*実際にいわれていること自体にとらわれず*—善意に取ることを素晴らしいとする言語観においては、ポピュリズムはいとも容易く広まることを示唆するダイアログ、のようにも思えます…。
Alicia夫妻は政治的にはもちろん民主党系として描かれておりますが(笑)
米・民主党のストラテジストとして有名だったDonna Brazileがくり返し本人役として登場するなど、
現実の政治状況もとりこみ、現代社会とパラレルなフィクション世界を作っていこうという姿勢ははっきりあったこの作品。
(米大統領民主党候補選、Bernie Sanders vs Hillary Clintonもそのまま取り込まれていきます!)
Twitterのほうには取り急ぎ、慌ててtweetしたのですがw(5月14日2017)、
ニュースになった、世界的サイバー攻撃。
本作シーズン6の5話で描かれていた手口と完全に同一でしたね!
確認してみると、初回放送が2014年10月、とのことですが、
このドラマ、いまのトランプ時代を予見していていたような部分がほかにも数々ありました…。
S6 #14も面白い、Aliciaの妄想大爆発の回。時にはこういう遊びの回があってもいいと思える、メタフィクショネルなエピソード。
…メタフィクショネル、というのはつまり、フィクションというのはそもそも現実にはないと諒解済みの、いわば妄想の世界だから。
妄想の世界の中で妄想する、というのはだから完全にパロディックなわけで、
a healthy doseとしては、物語史上、18世紀の昔から、もうぜんぜんアリ、なわけですね;)
というわけで、ことあるごとに、客観性について、
客観的なことばの使い方、というようなことをいろいろに書いておりますが(笑)
日本の義務教育の国語では、いかに発話者の*視点*に立って、
発話者の真意をテクストを越えて読み取れ、こら! とでもいうかのような(笑)*オカルト教育*が執拗に行われており、
テクストは常に主観的に読め、というまさに・とんでもない・刷り込みが行われております。
…即ち、*視点*(出どころとしての)があるものは、20世紀後半にナラトロジーが示した通り、じつは本質的にはすべからく*主観的*(=一人称!)ですから(←ここ重要・笑)
そして僕は、この*客観性の否定*が、いまの日本の閉塞感のひとつの原因ではないか、とけっこうまじめに考えています。
といって、じゃあ、客観的に読め、といきなりいわれたって、どうすればいいか、判らないのもまた、当然です;)
そこで今回は、この際、少しそういう、主観的でない物語の読み方・楽しみ方のヒントともなるように、
具体的にいくつかの論点を記しておきました。
…なにも決して難しことではない、ということだけは、ご理解、賜ったことではないでしょうか???;)
機会があれば、いずれ、いまひとつの日本の閉塞状況のヴァリアント:
単なる自分の感想、主観にとどまらない*知的*なレヴューを書きたい人たちが、結局作品自体のアナリーズではなく、
作者や当時の社会といった、一見歴史的な客観的アプローチをとりながら、
最終的には、
だからこういう作品を作ったのである、
よって、こういう素晴らしい作品を作ることができたのである、
…という完全な飛躍、次元ワープ航法的な(笑)
全く客観性のないオカルト論法に、粘り強く陥ってしまう(…笑)
どこにいってもそんな知性の脆弱さを気魄で乗り越えようとするかのようなw*レヴュー*ばかりに打ち当たる、この地獄的な状況に、
(:RERドンフェール・ロシュローの便所的な状況にw)
一線を画する思考法なども、検討してみたい、と思います;)
実際には、屈託なくAliciaに感情移入できる女性視聴者には、もう、もう、ずいぶん*美味しい*、数多くの展開も、5シーズン終盤以降、用意されているわけですよ。。w
…e.g. S6 #11 42'29 Aiciaは、魔女 :p
yuichihiranaka:
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…既にフォロー済みですか? では、よろしければこちらのスポンサーサイトをご覧下さい;)
これ、フランスのTV広告ですが。。
いってることは:
買ったTVの前でも借りたTVの前でも、
同じように熟睡はできる;
違うのは、うちからTVを借りた場合、18ヵ月ごとに新しいTVと取り替えられる。だからいつでもそこに最先端のテクノロジー
寝てたとしても/寝ながらにして!。。(笑)
( #フランス語 )
このサイト、もちろんパソコンや、洗濯機なんかも借りられるらしいのですが。。
いや、これね、こちらではクラウド商法と捉え警鐘を鳴らし続けていますが(笑)
じつはいま
*大きな常識の転換*が起こっていて、
これまでは、
買った商品は自分の持ち物・財産で、
もし買うことができれば、借りるよりも自分の自由になる(=autonome)ばかりでなく結果的に安上がり、
というのが常識だったのですが。。。
パソコンのunix化、そしてクラウド、appの時代、と来て、
“所有”する、という概念自体が本質的に*改変*されている:
つまり、
その機械がいつまで使えるかは、機械が壊れるかどうかでも、
所有者がたとえばべつの機械を買って、使用を止めようと決定するか、でもなく、
*その機械を作り売った人が実質的に使用を止めさせようと思うまで*
ということになってきているわけです。
詳しくは、過去ポストもチェックして下さい。
要するに、現代の購入とは、
実質期限付きの“購入”でしかなく、
その*期限*が来たら、当然代替の新商品を購入するのだ、とすれば、
これは、“購入”のかたちを取ってはいるものの、
中身は従来の“賃貸”と同じになります;)
そこを逆手に取って、開き直ったこの宣伝。
いや、冗談じゃなく、
ハイテク商品を使い続ける、そしてそのために新しい機械を買い続ける、
ということを“既定”の事実、
つまり消費者にはチョイスがないのだ、と考えれば、
いつか必ず、まともな計算をする人なら、
あれ、これだったら、借りたほうが理にかなってるな。。
と判断するタイミングは来るはずです;)
…その意味では、リース分野で価格破壊できる会社は、商機をつかむ、かもしれませんな。。w
*消費を回し続け*ていかないと、この世は終ってしまう、、、と、
どうやら完璧に洗脳されているらしい現代人。
フランスでも、来る2017年大統領選を睨んだ候補争い、
相も変わらず、
フランス人の“pouvoir d'achat”(購買力?)を高めるには、、、
などという色褪せたことばが十年一日、飛び交っておりますw
消費を拡大させ続ける、っていうその考え方自体、既に破綻してるんだから、
もうそういう終ってるフィクションをまじめに取り合うのは止めようよ、、、
などとはっきりいえば、
ほとんど狂人扱い、遠巻きに見られてしまう今日この頃(笑)
メーカーの判断に従い新製品を黙って買い続けるのは、もはや
現代社会、既成権力への、
*新奴隷階級*に科せられた事実上の*年貢*
といっても過言ではないのでしょうか…;)
(Source: LOKEO / LA TELEVISION )
yuichihiranaka:
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